死因No.1は「歯周病」!?~私が歯科医師を目指した本当の理由
「リリィ歯科の特徴は?」と聞かれたら、即答します。
「歯周病を徹底的に予防し、治療する歯科医院です」と。
もちろん、他の治療もしっかりいたします。
私は過去に1度、文系の大学に入り、再度受験して歯学部に入り直しました。つまり当初は歯科医師になるなど、全く考えてもいませんでした。
歯学部に入る前の私の歯科医師のイメージは、“歯医者=ザ・虫歯治療”。削られて、詰め物や被せ物に高い金額を請求されるところ…間違っても幾度も通院するような場所ではない、と考えていました。
そんな私がなぜ歯科医師を目指したのか?
それはとある感染症に強い興味をもったことが理由でした。
「歯周病」です。
歯周病が及ぼす本当の恐ろしさ
歯槽膿漏などとも呼ばれてるこの病、成人の実に8割もの人々が感染しており、世界一感染患者数の多い病として、ギネスブックにも載っているのです。
歯周病は医学の進歩により解明が進んでいるものの、未だに不明な点も多く、現在もなお世界中で研究が進んでいるのです。
この歯周病は、「歯周病原菌」という細菌に感染することで進みます。細菌がどんどん口の中で繁殖するのが原因です。
そしてこの歯周病原菌は、口の中には留まらず、全身を血液にのって循環するのです。
最悪なのは、心臓の血管壁にへばりつき、心筋梗塞の原因になります。
また脳の血管壁にへばりつき、脳梗塞の原因にもなるのです。
さらに糖尿病の方の血糖値にもひどく影響を与え、糖尿病と歯周病の相乗効果で、重篤な症状を全身に与えるのです。
死因TOP3と歯周病の意外な関係
歯周病原菌が関わる病は、「心筋梗塞」「脳梗塞」「糖尿病」。
死因の1位は「ガン」、2位「心臓疾患」、3位「脳血管疾患」ですから、いかに歯周病が人命に影響を及ぼしているか、お分かりいただけるでしょう。
そして糖尿病は合併症が怖い病ですので、直接の死因にはカウントされなくても、実は世界で最も多い死因である可能性が指摘されています。
つまり死因の上位の病すべてに歯周病原菌が関わっているのです。
歯周病を予防・治療することは、単に口のケアではなく、全身の健康さらには寿命を延ばすことに直結するのです。
この歯周病を治せるのは、歯科医師だけです。何と素晴らしい仕事だろうと思い、歯科医師を目指し、開業いたしました。
今も歯周病の勉強と研究に対する情熱は変わりません。
歯周病に悩んでいる方はもちろん、このコラムで歯周病の恐ろしさを初めて知った皆さまには、是非一度、リリィ歯科クリニックにお越しいただきたいと思っています。
ご要望いただければ、治療の合間に歯周病に関する色々なお話もさせていただきます。
皆さまのご来院、心よりお待ちしております。