クリニック便り

お口の中を清潔にする「うがい」のやり方

皆さんこんにちは!いかがお過ごしでしょうか。もうすっかり冬になりました。

私の場合、今年はいきなり寒くなったように感じて、まだ心に準備ができていません。朝起きてすぐに半袖で庭に出てしまいあまりの寒さに目を覚ますということを先日やってしまいました。

私の子供にいたっては、半袖半ズボンで公園に遊びに行こうと何度もしています。感染症も流行しています。皆様十分にご自愛ください。

 

世界おもしろ事情

世界の冬(とう)至(じ)

日本の冬至といえばゆず湯やかぼちゃを食べる習慣がありますが、世界の国々ではどんな風習があるのでしょうか?

 

ユール(北欧)

日中でも太陽が昇らない現象が起きる北欧では、「ユール・ログ」と呼ばれる木の幹を燃やし、太陽の復活を願う儀式を行っていました。 この儀式はキリスト教と結びつき、クリスマスケーキ「ブッシュ・ド・ノエル」のモデルになったといわれています。 そして北欧ではクリスマスをユールと呼ぶそうです。

 

冬至節(中国)

中国の冬至は年間でも大きな行事。 家族で餃子を食べたり、丸いお団子のスイーツ・湯円を楽しんだりします。

 

フェスタジュニーナ(ブラジル)

南半球のブラジルの冬至は日本の夏至ころです。 フェスタジュニーナは収穫祭・感謝祭であるほか田舎の暮らしをお祝いするイベントでもあり、男女ともに田舎暮らしをイメージした衣装で踊ります。

 

歯にまつわる豆ちしき

小林一茶の歯のはなし

「うまさうな 雪がふうはり ふわりかな」これは江戸時代後期に活躍した俳人・小林一茶の有名な俳句で、このようなユーモアあふれた句を生涯2万句も読みました。

そんな一茶ですが、50歳を前にすべての歯を失ってしまったそうです。一茶の句に「歯ぎしみの 拍子ともなり きりぎりす」というものがありますが、おそらくこちらは一茶の歯が健在だったときの句なのでしょう。

月日が経ち、最後の一本の歯を失った一茶が詠んだ句が、「歯が抜けて あなた頼むも あもあみだ」。歯を失ってようやく、一茶も噛むことの大切さを悟ったのか、あとは阿弥陀仏にすがるしかないという句を残しています。さすがの一茶も、歯がなくなって心細くなったのかもしれませんね。

 

しっかり「うがい」していますか?

歯みがきや食事の後、お口の中を洗い流すために、しっかりうがいできていますか? 今回はお口の中を清潔にするうがいの正しいやり方をご紹介します!

お口の中を清潔にする「うがい」のやり方

うがいには、食べかすやむし歯菌などを洗い流す効果があります。なんとなくうがいをするよりも、しっかりと水の水圧を活かしたうがいをすれば、より洗浄力が高まります。具体的なうがいのやり方は以下の通りです。

 

①:上の前歯の裏に水を当てる


お口の中に水30mlほどを含み、上の前歯の裏に当てるように、水を強く速く往復させます。10回往復したら水を吐き出します。

 

②:下の前歯の裏に水を当てる


①と同様に水を含んだら、今度は下の前歯の裏に当てるように、水を強く速く往復させます。10回往復したら水を吐き出します。

 

③:右側の奥歯の内側に水を当てる


①と同様に水を含み、右の奥歯の内側に当てるように、水を強く速く往復させます。 10回往復したら水を吐き出します。

 

④:左側の奥歯の内側に水を当てる


①と同様に水を含み、最後は左側の奥歯の内側に当てるように、水を強く速く往復させます。 10回往復したら水を吐き出します。

 

上手に行うポイント
このうがいのポイントは、強く速く水を往復させることによる水圧です。グチュグチュと音が鳴るくらい強く行ってみましょう。また、口周りの筋力が鍛えられるため、ほうれい線の予防改善などにも有効です。

フッ素配合や知覚過敏の歯みがき粉を使用した後、今回のようなうがいをしっかりしてしまうと、成分が洗い流されてしまうかもしれません。そのような場合は、歯みがき前にうがいをするのがおすすめです!

 

歯にいいレシピ

長ネギとくるまぶの煮物

材料(2人分)
・長ネギ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2本
・くるまぶ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2枚
・ごま油・・・・・・・・・・・・・・・・・大さじ1
(a)みりん・・・・・・・・・・・・・・大さじ2
(a)濃口しょうゆ・・・・・・・・大さじ1

栄養価(1人分)
●エネルギー・・・・・・・169kcal
●食物繊維・・・・・・・・・・・2.1g

作り方
①:長ネギは1cm幅で斜め切りにする。くるまぶは水で戻す。
②:フライパンにごま油を熱し、長ネギを炒める。
③:長ネギがしんなりしたら、くるまぶと(a)を加えて弱火にかける。煮汁が少なくなったら、火を止めて器に盛る。

ワンポイント!
冬が旬の長ネギは、古くから「風邪には長ネギ」といわれるほど体に良い食材として重宝されてきました。有効成分は、にんにくなどにも含まれているアリインという香り成分で、強い抗酸化作用がありさまざまな健康効果が期待できます。